【Log 1-04】SUGAR CANE 1966の裾上げ(After)

Fade Research Lab

Fade Research Lab 第4回。

裾上げ依頼していた2本のSUGAR CANE 1966(SC42966A)が手元に戻ってきた。

前回記事のおさらいになるが、裾上げ時の依頼内容は以下のとおりである。

  • 股下73cm(安全ピンで留めた位置を基準に指定)
  • 裾幅はオリジナルと同様(幅8.5mm)
  • 1本は綿糸、1本はコアヤーン糸で仕上げ
  • 使用糸の色は元のものに近い色味
【Log 1-03】SUGAR CANE 1966の裾上げ(Before)
Fade Research Lab 第3回。購入した2本のSUGAR CANE 1966(SC42966A)の裾上げを、信頼している店舗へ依頼する。今回、依頼する店舗はメンテナンスされたUNION SPECIAL 43200G(後期型)を保…

返却された2本のSUGAR CANE 1966は、股下72cm、裾幅8mmであり、依頼内容とは若干異なる仕上がりとなっていた。

もっとも、個人差はあるだろうが、Fade Research Labの検証対象でなければ気にならない程度の差に収まっている。

裾幅8mmは比較的狭い部類に入るため、裾のうねりは細かく出ることが予想される。

2本のSUGAR CANE 1966は、それぞれ異なる糸で裾上げされているものの、日中の自然光で比較して初めて色味の差が分かる程度であり、どちらが綿糸かコアヤーン糸かを見分けることはできなかった。

SUGAR CANE 1966【A】(上)と【B】(下)の裾(外側)
SUGAR CANE 1966【A】(上)と【B】(下)の裾(内側)

ここから、洗濯を行わずに裾のうねり出し作業へ移る。作業内容自体は単純なものだが、詳細については【Method】に別途掲載した。

【Method】裾上げ後のうねり出し
裾上げの際に重要となるのは、以前紹介したとおり、UNION SPECIAL43200G綿糸の使用適切なミシン調整ができる店舗の4点である。裾上げ後、ようやくジーンズを着用することになる。しかし、この状態のままで問題となるのが、裾のうねりが十…

まずは【A】のみにうねり出し作業を行い、未施工の【B】と画像で比較してみたい。

うねり出ししたSUGAR CANE 1966【A】と素の【B】
うねり出ししたSUGAR CANE 1966【A】と素の【B】

続いて、2本目の【B】にも同様の作業を施したが、生地に皺が入っていく感覚的には【A】がコアヤーン糸、【B】綿糸だろう。

うねり出し後の【A】と【B】を画像で比較するが、画像での違いは見られない。

SUGAR CANE 1966 左【A】、右【B】
SUGAR CANE 1966 左【A】、右【B】

【Method】裾上げの最適解では、「綿糸を使用した裾上げが望ましい」という結論を出した。

【Method】裾上げの最適解
ジーンズに何を求めるかは人それぞれだが、裾の色落ちに関する理想像はある程度共通している。ここでは、理想的なアタリ、ローピング、パッカリング、うねりを生み出すために必要な要素を整理する。結論として、重要となるのは以下の2点である。 ① UNI…

確かに、ジーンズの表情や裾のアタリを優先するのであれば、綿糸による裾上げが最適と言える。

しかし、適切に調整されたUNION SPECIAL 43200Gであれば、コアヤーン糸でも一定のうねりを生み出すことは可能であり、さらに強度面でのメリットも大きい。

そのため、各々の趣向や目指す方向性に応じて選択するのがよいだろう。

コメント