▶導入
Fade Research Lab 第1回。
経年変化の基準点として、SUGAR CANEの1966(SC42966A)を2本購入した。
同一個体を複数用意することで、使用条件の違いが色落ちに与える影響を検証する。

▶モデル概要
本モデルは、いわゆる「66モデル」と呼ばれる仕様をベースとしている。
一般に「66モデル」とは、Levi’s 501における1960年代後半から1970年代初頭にかけてのディテール変化を指す通称である。
ただし厳密な定義は曖昧で、「ビッグE」や「タイプ物」と重なる時期も含まれる。
本モデルは1969年前後の仕様を参照しつつ再構成されたものであり、過渡期的な要素を内包した設計といえる。
なお、公開情報が限定的であるため、本記事では実物観察を重視する。
▶生地
約14oz前後(右綾デニム)
▶シルエット
一般に「66=細身」と解釈されることが多いが、本来の変化はテーパード傾向にあると考える。
腰回りや腿の寸法は大きく削られておらず、シルエット変化の主因は股上設計にある。
本モデルは股上が十分に確保されており、過度に現代的な細身化はされていない。
当時のバランスを比較的忠実に再現していると評価できる。
▶主な仕様
外観ディテール
- バックポケット:隠しリベット廃止、バータック化
- ポケット口:シングルステッチ
- アーキュエイトステッチ/赤タブなし
構造・パーツ
- 鉄製ボタン(トップボタン裏「6」刻印)
- セルビッジ裏:両側シングルステッチ
付属・表記
- 紙パッチ(CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT表記)
- スレーキスタンプあり(縮率8%)


▶観察結果
実物を確認すると、60年代後半から70年代初頭にかけてのディテールが混在している。
完全な再現というよりも、移行期の仕様を包括した「過渡期モデル」として解釈するのが妥当と考える。
▶ 本モデルを選定した理由
- スタンダードで入手性が高い
- 使用条件の差が色落ちに反映されやすい生地特性(推定)
- レプリカ市場の価格高騰に対する代替検証対象
▶ 今後の方針
本個体を基準として、以下の条件で経過観察を行う。

- 着用頻度:2本の着用条件と着用時間を極力合わせる
- 洗濯時期:同じタイミングで洗濯する
- 洗濯方法:1本は洗濯機・乾燥機を使用し、もう1本は手洗い・外干し
2本の洗濯条件の差異が、どのように色落ちへ影響するかを継続的に記録する。


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